主役のおばあちゃまは不在ですが、沖縄初日は、おばあちゃまが昨年も訪ねた今年も訪れたかった「ひめゆりの搭、平和記念館」へ。
昨年は搭乗の関係で、献花するだけでおわってしまったけれど
今回は、平和記念館もゆっくりと見学できました。
昨年献花したときにおばあちゃまが「長年訪ねたかった場所。ようやく来られて本当によかった。この方たちの命があって、私の命があるってそう思うの」90歳を少し超えたおばあちゃまの言葉はずっしりとくる。
今回はここにゆっくりと訪れたいという希望だった。
私は初見学。
平和記念館には4つ部屋がある。
学校の説明や、沖縄戦に従軍した経緯、携帯していった品々の展示、ガマのジオラマ、沖縄戦が終わったとき、そして尊い命亡くなった方の遺影(遺影には、ひとりひとりどんな人だったか説明あり)と生きながらえた方の作文集。
記念館を見学しながら
沖縄戦についていかに自分が無知だったか驚いた。
言葉にならない
というのは、
こういうことだと感じた。
ブームの宮沢さんがここを訪ねて
「島唄」ができたと話していたことがドスンと腑に落ちた。
「ウージの下で八千代の別れ」
そう言う意味だったんだ。
「サトウキビ畑」で唄っている森山良子さんの「ザワワ」が胸に迫ってくる。
たくさんの歌がある。
学徒隊はひめゆりだけではなかった。生存者がいたからこそ、今に伝えられたことだ。
そして平和記念館の近くの
沖縄戦跡公園には、本土からかり出された日本各地から召集された兵隊さんの慰霊碑がある。
戦争は、人を狂わす。
お互いの正義のために戦い
巻き込まれる民間人。召集された命。
それでも沖縄は、世代を経て
旅人に、なんくるないさ〜と語りかけてくる。
笑顔と優しさと大きさで迎えてくれる。
言葉にならない。
鎮魂、どうか安らかに。
愛と平和は、命をなげうった人たちが繋げてくれているのだと感じる。
忘れてはいけない戦争の狂気。
一人でも多くの人が
ここを訪ねられるといいなと思った。