今日からまた秋田へ。
中央線、荻窪で人身事故。
西荻まで来てたのに、まさかの見合わせである。
しゃあない、歩くか、と腹をくくって、
荻窪までてくてく三十分。
春先の空気は、やさしいようでいて、
ちょっとだけ試すような顔もしている。
なんとか丸ノ内線に乗り継いで、
息を整える間もなく、新幹線へ。
施設の方へのお土産、
ほんまはゆっくり選びたかったけれど、
今日はそうもいかん。
目にうつった「おいしそう」を頼りに、
混んでいないお店でさっと選ぶ。
そういう日も、ある。
そして——
なんとか間に合って、秋田に到着。

雨のホームに、つるりとした新幹線。
改札の中では、秋田犬がのんびりと、
なまはげが、どこか愛嬌のある顔で迎えてくれる。

ああ、来たなぁ、と
胸の奥が、すこしだけほどける。
今回は、父の病院の付き添いである。
明日のことを思うと、胸のあたりがきゅっとするけれど、
それでも、こうして来られたことが、うれしい。
人生いうのは、
思いどおりにいかんことも、ようけあるけれど、
なんとか、たどり着ける日もある。
それで、ええのやと思う。
さ、ここからやね。

